遍路心得
巡拝手順

遍路基礎知識


巡拝手順

札所にての巡拝手順

一、山門(仁王門)にて合掌、一礼。

山門や仁王門で一礼して境内へ入る。帰りも忘れないようにしましょう。

二、手洗い所にて手を洗い、口をすすぐ。

手洗い所(トイレのことではありません)で身を清めます。口をすすぐことは、身体の外と内を清める行為です。

三、本堂(金堂)にて、献灯、献香をし、納札を納め、礼拝し、お経(読経、写経等で)を奉納する。

写経は、原則「般若心経」を手本にしていますが、決まりではありません。写経は霊場(札所)または菩提寺の住職に指導をうけるのが好ましいでしょう。

納礼はお堂の納礼箱に、写経は写経箱に納めます。写経灯明料は、お賽銭とともに各お堂の賽銭箱に納めましょう

四、大師堂にて、本堂と同じ手順にて献灯、献香をし、納札を納め、礼拝し、お経(読経、写経等で)を奉納する。

大師堂での勤行はお大師さまがご本尊さまでございますので、推奨勤行次第の「ご本尊真言」を省略いたします。

五、納経所にて、納経帳等にご朱印(お納経)をいただく。

原則として諸堂の読経後に納経所でご朱印(お納経)をいただきます。ただし、納経時間が終了直前の場合は、順序が逆になりますが、霊場(札所)にその理由を告げ、読経前にご朱印(お納経)を受けることができます。

※ 鐘楼の鐘は自由に撞けるところのみで行います。参拝後に鐘を撞くのは、戻り鐘といい、撞かない慣習がございます。

※ 複数人で勤行(読経)する時は、他の巡拝者の迷惑にならないように、できるだけ一ヶ所に揃うように心がけましょう。団体の場合は、真ん中を空け、左右どちらかにまとまりましょう。

四国八十八ヶ所霊場会より